『空気人形』
2009 日本 ☆☆☆☆
【内容】
古びたアパートで、持ち主である秀雄と暮らす
空気人形・・・空っぽな誰かの「代用品」。
ある朝、本来持ってはいけない“心”を持ってしまう。
秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩き出す。
初めて見る外の世界で、いろいろな人間とすれ違い、つながっていく空気人形。
ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトすることに。
密かに純一に想いを寄せる空気人形だったが、
彼の心の中にどこか自分と同じ空気感を感じてしまう・・・。
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“満たされる”とはどういう事なのだろうか?
映画内で引用された吉野弘さんの『生命は』という詩が
適格に代弁してくれている。
夢の遊眠社の秀作『半神』のなかの
“孤独は、人になるこにあげよう”
という台詞が頭の中をグルグルまわった。
ドゥナちゃんの好演に☆4つ。