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米澤穂信☆祭

米澤さんの前作『満願』がめっちゃ面白かったので他の作品も読んでみました。


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『王とサーカス』 ☆☆☆

【内容】
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は
知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け
事前取材のためネパールに向かった。
現地で知り合った少年にガイドを頼み
穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、
王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する・・・。

2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた
壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!

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最新作。舞台がカトマンズってのがいいんですよね。
風習や死生感が先進国とは違いますからね、
よりミステリアスな雰囲気が増します。
悪が裁かれないラストと貧困問題もチョロチョロ出て来たりして、
スッキリしないまま読み終わりました。


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『追想五断章』 ☆☆☆☆

【内容】
大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は
ある女性から、死んだ父親が書いた
五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい
と依頼を受ける。
調査を進めるうちに故人が20年以上前の未解決事件
「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。
五つの物語に秘められた真実とは? 
青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。

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めちゃめちゃ贅沢な小説。
なにせ話の中に5つの短編小説が盛り込まれてる。
それら1つ1つがまた面白い!!!

構成力すごいわ~、この作家さん。


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『ボトルネック』 ☆☆☆

【内容】
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは
何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。
ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。
不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。
もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。
世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。
そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

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「タイムスリップ」とういありがちなテーマも
米澤さんの手にかかれば
グッと面白くなるかな~と期待して読んだんですが
ちょっと物足りなかったかな~。
登場人物たちが若いって所も
話しにのめり込めなかった要因の1つかしら…。

また別のを読んでみよう。
by namihei-dobryden | 2015-11-27 22:33 | 読書☆道楽
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