『猛スピードで母は』
長嶋 有 著
☆☆☆☆
【内容】
「私、結婚するかもしれないから」「すごいね」。小6の慎は結婚をほのめかす母を冷静に見つめ、恋人らしき男とも適度にうまくやっていく。現実に立ち向う母を子供の皮膚感覚で描いた芥川賞受賞作と、大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんとの共同生活を爽やかに綴った文學界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。
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小6の慎(まこと)の一人称で語られてる、この物語。
子供ってこんなに、大人の世界を冷静に観察してるんだな・・・。
正直言って、あまり幸せそうじゃない親子だけど
それを悲観せず、当たり前のように現実を受け入れ
普通に生活してるだけなんだけど
とっても生命力を感じるのは何故だろか?
慎の同級生、須藤くんの存在が良いな。